企業でのクラウド利用率が高くなっています。
当初のセキュリティやパフォーマンスなどの懸念が薄らいできたようですね。
クラウド化の一歩はオンプレミスからの移行。今年2015年7月にWindows2003Serverのサポートが切れることもあり、とりあえず移行(移設)する。ハードウェア保守が切れるので移行(移設)する。などの理由が大半でした。

ではクラウドサービスを提供する側はそれを目的としているのでしょうか?
クラウド環境は次のステップにすすんでいるようです。PaaSとも異なるサービス。それがデータベースエンジンクラウドです。
マイクロソフトと言えばSQLServer。オラクルと言えばOracle、IBMと言えばDB2。
もうこんなこと言っていられないくらいに多種多様なサービスの提供が開始されています。

マイクロソフトではDocumentDBというサービスを開始しました。これはNoSQLデータベースをSQL文で操作することのできるものです。NoSQLのメリットを生かしつつビジネスロジックの開発効率は従来のSQL文にすることで、技術者が新しい技術習得にかける時間的コストを削減する目的があります。

AmazonではDynamoDBというNoSQLだけでなくRedShiftという分析ツール付きデータベースも提供。NoSQLデータベースは一般的に多様なデータを分析することを目的に使われることが多い製品です。
そこでNoSQLだけを提供するのではなく分析処理の基本構成まで含めることでユーザ企業でのNoSQLの技術不足を補うことができるようになっています。
オープンソースデータベースであるPostgreSQLでは、Ver9.4からJSONBデータを格納することを可能にし、MongoDBに代表されるドキュメント型データベースをも包含した製品になってきました。

共通しているのは新たな技術習得に時間的コストをかけることなく新しいアーキテクチャを利用することを可能にするものです。フロントエンドは従来の技術で対応できる範囲に抑えつつ、バックエンドで多様なニーズに応えられるようなデータベースエンジンを複数備えるようなシステム構成へとシフトしているようです。

ユーザ企業のみならず、システムベンダーにとっても選択肢が広がっている状況にどのように対応していくのか?何を選択していくのか?もしくは選択しないのか?悩みの絶えない状況になっています。こういった状況下でシステム部門担当者が相談できるシステムベンダーをいかに選定するかもまたユーザ企業の悩みなのかもしれません。
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